九州新幹線長崎ルートをめぐりJR九州の古宮社長が国交省の水嶋事務次官を訪れ、佐賀県の費用負担の軽減を要望しました。一方、水嶋事務次官は法令の改正も含めて検討する考えを示しました。
JR九州の古宮洋二社長は23日、国交省の水嶋智事務次官を訪れ、九州新幹線長崎ルートについて約30分、非公開で面談しました。
この中で、古宮社長は“佐賀県の費用負担の軽減”などを要望。
一方、水嶋事務次官は「法令の改正が必要なら、その点も含めて検討する必要がある」と応じたということです。
【JR九州古宮洋二社長】
「佐賀駅を通るルートでの整備の実現に向けて方向づけしていただくよう国土交通省に向けて働きかけをさせていただいた、4人で力を合わせてこの課題解決に向かってやっていこう」
【国土交通省 水嶋智事務次官】
「山口知事がこの問題についての経緯も良くご存じですし、問題意識も強く持っておられる、そういう意味では山口知事とお話をするというのが大変大切なんだろう、西九州が結ばれていないということが私にとっては大変残念、何とかして実現したいという強い思いは持っております」
九州新幹線長崎ルートをめぐっては、整備方針が決まっていない新鳥栖ー武雄温泉間を佐賀駅を通るフル規格で整備した場合、県の試算では負担額が1400億円以上になるとしています。
佐賀県の引馬副知事は…。
【引馬副知事】
「財政負担の話に焦点がいまあたっている。ルート、在来線、様々な課題があります。これは財政負担の問題だけで解決できる話ではないということ。これはしっかりお伝えしなければならない」