高市内閣で初めて入閣した鈴木憲和農林水産大臣が、農林水産省の職員に対し訓示を行った。また、政府は2026年産のコメの減産を検討していて、鈴木大臣は「需給バランスに見合った生産の必要性」を訴えた。

23日に農水省で行われた訓示。
職員を前に「今までの考え方を変え、新たな高みを目指す」必要性を話した。

(鈴木憲和農林水産大臣)
「どんな理想的な政策でも、現場のみなさんの心が動かなければ、この国のいい姿は成し遂げることはできない。生産・流通・消費の現場のみなさんの心・気持ちをよく踏まえて、私たちはやっていかなければならない」

一方、政府は2026年産の主食用米について、石破政権の「増産」から一転「減産」を検討していることがわかった。
2025年の収穫量の見込みから、大幅減となる711万トンにするとみられている。

減産の理由について鈴木大臣は、23日の共同会見で次のように述べた。

(鈴木憲和農林水産大臣)
「価格も含めて安定性が先の投資も含めれば考えなければならない一番の要素。需給バランスがこういう状況なので、“来年の目安はこのくらい”と生産していくのが基本」

減産は、“コメの過剰供給で価格が下落することを防ぐのが目的”とする一方、消費者のコメの価格の負担感については理解を求めた。

(鈴木憲和農林水産大臣)
「今まで農林水産業の世界は残念ながらデフレという経済もあって、安いものを極度に追い求める実態があって、コスト割れでも生産せざるを得なかった。10年~20年先に向けて、設備投資できる価格で買っていただく。そこを理解してほしい」

さくらんぼテレビ
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