沖縄文化の研究者、鎌倉芳太郎が戦前に撮影した琉球国王の肖像画「御後絵」が、最新のデジタル技術で精密に再現され、23日から一般公開されています。
「御後絵」は琉球国王の死後に描かれた肖像画で、これまで大正時代に鎌倉芳太郎が撮影した写真を接写するなどして公開されていましたが、細部は不明瞭でした。
今回展示されたのは、最新のデジタル技術で御後絵を精密に再現したもので、これまでのものと合わせて展示されています。
2つの写真を比べると、国王の表情やひげなどが細部まで確認できるほか、衣装や背景の幕の模様まで、華やかに描かれていたことがわかります。
見に来た女性:
こんなに高精細画がクリアだと思わなくて驚いています。緻密さまでが伝わってくるような感じですね、はっきりと見てとれます
見に来た男性:
今回新しい技術で再現されたというので、ぜひ見たいと思って来ました。(御後絵は)文化の高さというか、技術的な水準の高さをすごく感じます。沖縄の文化の誇りじゃないかなと思います
企画展は11月3日まで開かれていて、2024年にアメリカから返還された4枚の御後絵を高精細化したカラー写真も展示されています。