北東北最大都市、岩手・盛岡市の中心部で人々が目にした、衝撃の光景。
流れに逆らいながら、市民憩いの川を泳いで渡るのは1頭のクマです。
そのクマが上ろうとする土手の先には、住宅街が。
さらに、人口190万都市、北海道・札幌市でも立ち並ぶ住宅群のすぐ隣にクマが現れました。
クマ2頭は地面を掘り返し、食べ物を探しているように見えました。
そして、秋田県では人命を守るための緊急銃猟が。
23日も列島各地で市街地にクマが出没しています。
河川敷の草むらで見え隠れしながら動く黒い物体。
23日朝、岩手・盛岡市の中心部に当たる市役所裏手の河川敷に現れたクマ。
大勢の人たちが、不安そうにその姿を探していると、警戒する警察官らの様子をうかがいながら、草むらを川の上流のほうに駆け出します。
そして、川を泳ぐなどして逃走を図るクマ。
住民らへ危険が及ばぬよう、警察が様々な音を鳴らしクマを追い払おうとします。
そして、市役所近くの河川敷を2時間近く、1kmほど移動したこのクマは、ついには土手を登り住宅街の方へ。
その後の行方は分かっていません。
一方、北海道・札幌市の山のふもとにある閑静な高級住宅街には23日朝、クマが現れました。
近くにある小学校付近にもクマが出没。
急きょ休校の措置が取られることに。
休校となった学校の校長:
(発見されたのは)グラウンドのすぐ際というか。グラウンドは日常的に使用しています。子供に危険が及ばないことが第一。
札幌市内のクマ出没は他の場所でも。
こちらも住宅近くの公園。
そこに、食料を物色し続ける2頭の姿がありました。
警戒するハンターや警察とは十数メートルほどの距離ですが、それほど気にする様子も見られません。
周辺の住民に危険があると判断した市は、一時、緊急銃猟の準備に入りましたが、その後、クマは山へと向かい解除されました。
一方で、秋田・仙北市では、22日から住宅近くの畑などで野菜や柿をむさぼり続けたクマ2頭の姿が。
23日午後、市の判断で緊急銃猟が実施されました。
目撃者:
親子で朝6時ごろから白菜の葉っぱ食べてたと思います。里に下りてきたクマは、いくらなんでも春、また来年下りてくるから、味を占めてしまえば…。
周辺住民の不安は続きそうです。