高市首相が検討を指示した労働時間規制の緩和をめぐり、過労死遺族らが懸念を訴えました。
全国過労死を考える家族の会・寺西笑子代表:
リスクの高い働き方、命が奪われる働き方、そうした傾向に傾いていくことが、すごく私たちにしてみれば心配で心配でなりません。
23日午前、過労死などで家族を亡くした人たちの団体から立憲民主党が意見を聞きました。
高市首相が上野厚生労働相に対し、従業者の選択などを前提に、労働時間規制の緩和を検討するよう指示したことを受けて開いたものです。
2015年に大手広告会社の長時間労働が原因で自殺した高橋まつりさんの母・幸美さんは、緩和に反対の意見を述べました。
高橋まつりさんの母・幸美さん:
大切な子どもたちが本当に危険にさらされるような職場をつくらないでほしい。きょう私は、喪服でこの場に来ました。
また、「上司や会社から『君はやれるか』と聞かれたときに『やれません』とは言えない」と指摘しました。