高市首相と初の首脳会談に臨むアメリカのトランプ大統領は来週、日本を訪問します。

フジテレビ・中本智代子解説副委員長とお伝えします。

――2人がどこまで距離を縮められるかがポイントになる?

中本智代子解説副委員長:
トランプ大統領2期目では初めての来日になるんですが、今回は前回と違って日程がとても短いので、高市新首相がトランプ氏に対してどこまで印象付けられるかが大事だと思います。

ホワイトハウスの発表やFNNの取材で今分かっているトランプ氏の日程では、来週27日午後に日本に到着します。

3日間の日程で、28日午前中から首脳会談、昼食会などが行われるのではないかとみられていて、午後、横須賀基地を視察したり、財界人との会合があるとみられ、29日には韓国に向かって日本を出発するということです。

この他にも天皇陛下との面会も滞在中に予定されています。

中本智代子解説副委員長:
さらに、つい先ほどアメリカ側から聞いたのですが、28日の夜はビジネスリーダーたちとのディナーが入っているということなので、ますますスケジュールがタイトになってきています。そうした中でどれだけ距離を縮められるかだと思います。

今回は3日間の予定ですが、前回6年前の2019年、トランプ氏が国賓として来日した時は4日間の日程だったということです。

その際は安倍元首相との首脳会談や拉致被害者家族との面会も行いました。

さらにトランプ氏は、その時も天皇陛下と面会をしました。

――今回も陛下との面会の予定があり、そこは1つのポイントになってくるのか?

中本智代子解説副委員長:
アメリカ側から聞いたところによりますと、やはり、トランプ大統領にとって今回はもちろん日米の首脳会談がまず第一。あと横須賀でのアメリカ軍の兵士たちへの激励ですね。それとビジネスと言っているのですが、それに加えて、やはりトランプ氏はいわゆるロイヤルファミリーといいますか、インペリアルファミリーとの交流をすごい大切にしていますので、前回のイギリスも1期目、2期目と2回とも国賓でイギリスに私は招かれたということをとても名誉に思っていて、今回も天皇陛下との会見をとても楽しみにしていると思います。

前回も大規模な警備態勢が敷かれましたが、警視庁は23日、トランプ氏の訪日に合わせて、今回も前回と同様の過去最大規模となる1万8000人の警備態勢を発表したということです。

さらに、大統領が来るということで注目されるのはトランプ氏へのおもてなしの部分ですが、当時、安倍元首相はゴルフを一緒に楽しみました。

そして、午後には大相撲観戦を一緒にしたり、そして夜には都内の炉端焼き店で非公式ではありましたが夕食会を行って親密さをアピールしていました。

――高市氏とトランプ氏の相性はどうですか?

中本智代子解説副委員長:
アメリカのトランプ大統領の閣僚たちも「サナエはシンゾウの愛弟子だ」というふうに言っているので、いいイメージを持って会うと思うんですね。さらに、高市首相はワシントンで働いていた経験もあるので、トランプ氏はちょっと短気なところがあり、通訳を交えないで話すことをとても大切にしているので、もし直接会話ができれば時間的にも短縮にもなりますし、素直な気持ちを直接伝えられると、なお距離が縮まると思います。

――“高市首相は距離を詰めたい”。トランプ大統領としてはどういう狙いがありますか?

中本智代子解説副委員長:
トランプ大統領としては、次に韓国でまた国際会議に出ますが、そこで米中首脳会談がある予定となっています。その前に、中国に対してもアメリカは日本とこれだけ仲がいいんだぞ強固な関係があるんだぞとアピールしたいんだと思います。