農業の祭典・秋田県種苗交換会が10月31日に湯沢市で開幕します。毎年恒例の優れた農産物の展示のほか、国がコメ増産への転換を表明したことから、談話会ではコメの生産拡大に向けた課題などについて関係者が意見を交わします。

22日に開かれたJAと報道機関との懇談会では、10月31日から湯沢市で開かれる県種苗交換会の概要が発表されました。

今回は湯沢市総合体育館と湯沢文化会館を主会場に5日間の日程で開催されます。湯沢市での開催は2016年以来9年ぶりです。

メインとなる農産物の出来栄えを競う審査会への出品は、2024年と同様1300点を目標としています。

会場には、農業機械の操作をゲーム感覚で体験できるブースや、湯沢市内の地酒を味わえるコーナーが設けられます。

また、関係者が農業の課題などを話し合う談話会は、7月に国がコメの増産へ政策転換を表明したことから「秋田米の生産拡大に向けた取り組みについて」がテーマとなります。

JA秋田中央会や湯沢市は、期間中の来場者を63万人と見込んでいます。

ところで、21日に発足した高市内閣で、山形県選出の鈴木憲和氏が農林水産大臣に就任しました。

鈴木大臣についてJA秋田中央会の小松忠彦会長は「農業の現場を熟知しているし、現場に寄り添うことも熱心にやっている方なので、農業の現場を思った政策を提案してもらえると考えている。大いに期待している」と述べました。

その上で、コメの適正価格の実現や生産者の所得確保に向け、手腕の発揮に期待を寄せました。

なお、県種苗交換会が開催される湯沢市でクマによる人身被害や目撃が相次いでいることから、第2会場の松ノ木河川公園ではクマの誘引を防ぐため、出展者に夜間はブース内に食べ物を放置しないよう呼びかけることにしています。

秋田テレビ
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