20日朝に秋田県湯沢市の住宅に侵入したクマは、2日以上が経過した22日午後6時現在もとどまり続けています。市は、引き続き箱わなによるクマの捕獲を待つことにしています。
20日午前5時から午前6時半の間に、湯沢市のJR湯沢駅周辺で50~70代の男性4人が立て続けにクマに襲われました。
このうち、65歳の男性は自宅の玄関を出てすぐクマに襲われ、クマはそのまま男性の住宅に入り込みました。市は、住宅の玄関前に米ぬかとはちみつを入れた箱わなを設置しています。
クマがとどまり続けて3日目の22日、市は午前8時40分ごろから今後の対応について協議しましたが、引き続きクマが箱わなに入るのを待つことを決めました。
周辺住民は「街の中にクマがいるのがびっくり。早く落ち着いてほしい」「怖い。早く捕まえてほしい」「孫が学校に行く時、いつも送り迎えをしている。どこに行くにしてもクマがあちこちに出るから大変」「歩いている人も少し不安を抱いているような感じがする。元々人通りは少ないが、もっと少なくなっている気がする」と不安を募らせています。
警察は、周辺の飲食店に警戒を呼びかけています。
また、市教育委員会は周辺にクマが複数いる可能性もあることから、クマがとどまっている住宅から3キロ圏内にある4つの小中学校に、24日まで保護者の送迎で登下校し、屋外での活動を制限するよう呼びかけています。