世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会のシンポジウムが富山市で開かれ、教団のトップが登壇しました。

シンポジウムは旧統一教会の関連団体、富山県平和大使協議会が開いたもので、教団の信者など約270人が参加しました。

旧統一教会を巡っては、高額献金などが問題になり、今年3月、東京地方裁判所が解散命令を出しましたが、教団側は即時抗告し、高裁での審理が続いています。

県内では「関係断絶」の表明をめぐり富山市との訴訟が続いています。

シンポジウムは解散命令請求と信教の自由について、信者と一緒に考えるのが目的で登壇した田中富広会長は、「解散命令請求の理由の1つとなった『マインドコントロール』や『霊感商法』といった言葉に対する誤解を解くことをこれまで怠ってきた。今後は教団の実態を多くの人に知ってもらえるよう活動していく」と述べました。

*世界平和統一家庭連合 田中富広会長
「解散の可能性のほうが高いかもしれない。解散の可能性を考えていないわけではないが、今はいかに宗教法人を残すかということ。裁広の取り組みに私たちの姿勢を示していくことが必要」

教団側と国側は、来月までに最終的な主張をまとめた書面を裁判所に提出し、高裁での審理は終結する見通しだということです。

富山テレビ
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