富山県内でクマの目撃情報が相次ぐ中、立山町でクマが出没した際、自治体判断で市街地での発砲を許可する緊急銃猟を円滑に行うための実地訓練が行われました。
訓練は、町の体育館にツキノワグマが立てこもったという想定で行われ、県や町の職員、警察、猟友会でつくる有害鳥獣対策実施隊など、約15人が参加しました。
参加者たちは住民を安全な場所に避難誘導した後、緊急銃猟の町長の許可が出され、発砲に至るまでの手順を確認しました。
*立山町猟友会 栃山正雄会長
「初めての訓練なので、有意義な訓練だった。行政の人は安全に安全を考えながら、
私たちに指導してくれる。私らも気持ちを引き締めて一生懸命にやっていきたい」
*立山町農林課 佐伯悦野課長
「街中で、バックストップ(後ろの壁)がない所で、本当に緊急銃猟ができるのか心配している」
「避難誘導は今日、15分で想定していたが、避難誘導は実際もっとかかると思う。どれだけ、避難訓練が迅速かつ安全にできるのが懸念材料」
立山町ではこのような訓練などを踏まえ今月中に緊急銃猟マニュアルを完成させることにしています。