お刺し身や鍋など、高級食材フグが身近になりつつあるかもしれません。
20日のランチタイムに取材班が訪ねたのは、神奈川・横浜市にある回転ずしチェーン「寿司活 ジョイナス横浜店」です。
200種類以上のメニューを取りそろえており、来店した男性が食べていたのは、高級魚として知られる「フグ」です。
「北海道産 真ふぐの炙り」が374円(税込み)と、お手頃に味わえます。
表面をあぶってうま味が凝縮され、香ばしい風味が楽しめるということです。
手頃な価格でフグが味わえるということもあり、フグ関連の商品は毎月5000皿以上出るといいます。
フグを食べた人は「おいしかったです。ポン酢でいただきました。歯ごたえがあって、安くて」と話します。
物価高が続く中、フグが手頃な価格で提供できる理由について、活美登利 購買管理課・吉川直人さんは「フグは安定的に量が上がっているので、お客さまに安定した価格で提供できる」と説明します。
ここ10年程毎年4000トンから6000トン台と、フグの漁獲量は安定していて、こうした漁獲量が手頃な価格につながっているといいます。
さらに、もう1つ理由がありました。それはフグ免許の規制緩和です。
漁獲量が安定している高級魚のフグ。
取材した「寿司活 ジョイナス横浜店」では、1年以上前からフグの握りの販売を始めました。
販売を始めたきっかけについて、吉川さんは「(毒を取り除いた)フグを使う場合は今までは保健所に届け出が必要だったが、去年6月から届け出が不要になったので、フグを取り扱う間口が広くなった」と話します。
2024年、飲食店などで毒を取り除いたフグを扱う際の自治体への届け出義務が不要になったことも、手頃な価格での提供を可能にしているといいます。
活美登利 購買管理課・吉川直人さん:
規制があったから販売したくてもできないという店舗もたくさんありましたし、(豊漁と合わせて)お客さまには安価なお値段で提供できるというところが実際できているんだと思います。