市街地でクマの出没が相次ぐ札幌市。10月17日は手稲区の老人ホームのすぐ裏手でクマの姿がカメラに捉えられた。
クマ目撃
17日午前0時30分ごろクマの姿が。建物のすぐ近くを歩き、未明から4時間ほど、徘徊しているのをカメラが捉えた。
「こちらの木の下で昨晩、クマが目撃されました」(東木場緋香記者)

クマが撮影されたのは、札幌市手稲区手稲金山の老人ホームのそば。最後に写ってから約3時間後、再び姿を現した。
17日午前7時20分ごろ、「設置したカメラにクマの写り込みがあった」と、区役所職員が警察に通報。
クマの体長は分かっていない。

クマの行方は
「見失ったのでしょうか。市の職員や警察が警戒しています」(東木場記者)
クマは約3時間老人ホームの近くに居座ったのち、山に去った。
現場は緑に囲まれている場所ではあるが、周囲には病院もあり、近くの小学校からは直線距離でわずか200メートルほど。

警戒を強める親子
下校時間には子どもを迎えに来る保護者の姿がみられた。
「(学校から)外で遊んだらだめだよって」(近くの小学校の児童)
「ここまでの警戒や注意呼びかけは初めて。身近にクマが多いと感じた」(保護者)

札幌市の対策
「(クマが)クルミの木に下りてこないように、電気柵を設置しようと18日以降行う」(札幌市環境共生担当課 清尾崇さん)
同一個体だろうか。付近では15日からクマが目撃されていて、足跡やふんなどの痕跡も残されていた。
近くにはクルミの木があることから、札幌市と警察が引き続き警戒を強めている。
