熊本市の鶴屋百貨店は水害が発生した場合に備え、事業継続計画の策定を進めています。白川が氾濫したとき、いかに店舗の被害を軽減し、どのように事業を継続するか
考えるワークショップが20日、行われました。
【中原理菜アナウンサー】
「大雨で白川が氾濫すると白川より低い位置にある熊本市中心部に水が流れ込み
水害が発生しやすくなります」
水害に備え、鶴屋百貨店が策定を進めているのが『事業継続計画』。国交省熊本河川国道事務所によりますと、白川上流の阿蘇地方で2日間で860ミリの雨が降り大甲橋付近で白川が氾濫した場合、鶴屋百貨店は最大で1・6メートルの浸水が想定されています。
20日開かれた3回目のワークショップには、鶴屋百貨店の従業員12人が参加。
『人命第一』の原則のもと、止水板や土のうを設置することや、来店客の高層階への避難経路を従業員間で統一しておくことなどを確認。
また、1階や地下の商品をどの段階で上の階に移動させるかなどを話し合いました。
【鶴屋百貨店 業務部 築山 隼児さん】
「避難訓練はどこもそうだと思うが、火災や地震が多い。8月の水害もあり、関心が高まっている。当社は横に長い施設なので『この地点は大丈夫だが、こちら側は漬かっている』という視点も持ち、全体のプランニングの後に個別の最適化が要ると考えておく必要がある」
ワークショップは11月が最終回の予定。鶴屋百貨店は来年春ごろまでに事業継続計画を完成させたいとしています。
 
       
         
         
        