熊本県は上天草市に『ムービングハウス』を使った仮設団地の整備に着手したと20日、発表しました。

今回の仮設団地の整備は、ことし6月に内閣府が運用を開始したDーTRACE災害対応車両検察システムを初めて活用したものです。

熊本県によりますと、仮設団地は上天草市松島町合津に整備。

約5900平方メートルの敷地に、『ムービングハウス』と呼ばれる移動型の木造平屋建て住宅5棟10戸を建設します。『ムービングハウス』は通常の仮設住宅よりも
工期が短く、被災者に対し迅速に住まいを提供することが可能で、県内では2020年7月豪雨の際にも活用されました。


内閣府はことし6月、災害時、避難所や仮設住宅といった目的に使われる『ムービングハウス』などの災害対応車両をデータベース化した通称・DーTRACEの運用を開始。

今回、そのシステムを活用した初めての事例となり、『ムービングハウス』は日本ムービングハウス協会の高知県にある拠点から現地に運び込まれるということです。

県は11月下旬の入居開始を予定しています。

一連の記録的な大雨で、県内では下益城郡美里町にも合わせて9戸の木造仮設住宅の
整備が進められています。

テレビ熊本
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