また起床直後は体が硬い状態。起きてすぐに激しく伸ばしても大丈夫なの?と思う人もいるかもしれないが、起き抜けでどちらのストレッチをしても問題はない。
「自分が痛気持ちいいという無理のない範囲でコントロールできるのであれば、起きてすぐにストレッチをしても全く問題ないです。ただし、寝ぼけた状態で勢いよくやってしまったりすると、体を痛める可能性もありますのでそこは注意してください。
少し体が動きにくいなどと感じたときは、伸ばす時間をいつもより短くしたり、ゆっくり数えたりしながら抑え目にしましょう」
夜のストレッチは気持ちのリラックスに
もう一つの静的ストレッチは「“疲労感”を軽減させる」効果が期待でき、夜に行うことで安眠へとつなげていくもの。ポイントは息を止めることなくゆっくり吐きながらすることで、これを繰り返していくうちに心が落ち着いていくのだ。
ただ勘違いしてほしくないのが、軽減するのは「疲労感=疲れの感じ易さ」だということ。実際の“体の疲労”が取れるわけではない。
「疲労回復に必要なのは“休息(睡眠)”と“栄養(食事)”です。ストレッチは体を動かしているだけですので、これで疲れが取れるわけではありません。筋肉痛の予防もいわれたりしていますが、残念ながらその効果も期待できません。
ただ、ゆっくり行う静的ストレッチは副交感神経を高めます。リラックス効果は得られますので、結果として“疲れた感覚”が解消されていくのです」
ちなみに夜のストレッチでいうと、「体が温まったお風呂上がりは筋肉が柔らかく、ストレッチをするのにおすすめ」というのを聞いたことがあるかもしれない。
