10月18日(土)と19日(日)の2日間、熊本市のサクラマチクマモトで人気のどら焼きが勢ぞろいする『推しどらグランプリ』が開催されます。
今回は、熊本大学教育学部附属中学校の生徒たちが提案した〈和スイーツカップ〉も販売されます。その試食会を取材しました。
カップに入った色とりどりのスイーツ。これ全部、和菓子なんです。
熊本市で、9月4日に開かれた熊本県菓子工業組合の勉強会『肥後菓子道場』です。
10月18日(土)と19日(日)の2日間、熊本市のサクラマチクマモトで『くまもと菓子祭り 推しどらグランプリ』が開催されます。そこで販売する各店自慢のどら焼きが持ち寄られました。
3カ月に一度開かれる、この『肥後菓子道場』。今回は、熊本大学教育学部附属中学校の3年生の女子生徒たちが招かれました。
【丸住 菜々美さん 好きな和菓子/どら焼き】
「去年から和菓子に関する探究を行っていて、〈和菓子の魅力をもっと多くの若者に知ってほしい〉という思いがあって、最近の洋菓子と和菓子の融合という形にすることで、より多くの若者に手に取ってもらいやすい形にすることで、〈和菓子の魅力に気づいてもらえたらな〉ということで、この企画を提案しました」
彼女たちは『総合的な学習の時間』の探究活動として、カップを使ったオリジナル和菓子を開発。
熊本県菓子工業組合が協力し、18日(土)からの『推しどらグランリ』と同時開催の『和スイーツカップフェア』で、数量限定で販売されることになりました。
彼女たちの提案を基にこの日、7つの店が『和スイーツカップ』を用意し、試食が行われました。
【黒瀬製菓の説明】
「一番下は紫芋を使ったあんこで、あずきが北海道の『あかね大納言』という小粒で味が濃いもの。てっぺんに乗っているのがどら焼きの生地にグラニュー糖をかけて、ちょっとバーナーで炙って、ブリュレ風にアレンジしてみました」
【大盛堂の説明】
「パッと見、ちょっとティラミスなんですけど、あんこで作ってあって、一番下と真ん中がコーヒーのあんこ。白いのがマスカルポーネの羊羹(ようかん)で、生クリームをのせて、ティラミス味のあんこを食べているような感覚になる」
【試食する生徒たち】
「おいしい」
「すごくない?」
「めっちゃおいしい」
【吉武 瑠花さん 好きな和菓子/大福】
「こんな大きいイベントに参加させてもらえると思っていなくて、〈これまで頑張ってきて、よかったな〉と思ったのと同時に、〈またこれからもっと若者に広めるように、活動を続けていきたいな〉と改めて強く思いました」
【井上 和奏さん 好きな和菓子/だんご】
「口の中ですぐ溶けて、とてもおいしかったです。これからどんなふうに進んでいくのか、とてもワクワクしている状況です」
中園さんと中島さんの探究テーマは『料理の楽しみ』。今回の和菓子をカップを入れることで、料理の時間短縮、『時短』につながるのではと考えて参加したそうです。
【中園 さくらさん 好きな和菓子/わらび餅】
「わらび餅が和菓子の中で一番好きで、洋菓子風に作られてあって、和洋折衷というのがとてもわらび餅と合っていて、おいしかった。断面のきれいさとかにも料理の楽しみがあるのかなと思って、自分たちの探究目標にも合っているなと感じたので、来させていただきました」
【中島 未結さん/抹茶が大好き】
「クリームに抹茶の粉がかかったものがとてもおいしかったです。時短レシピにカップを合わせることで、見栄えにもつながるんじゃないかなと思って、そこを学ばせていただきました」
中学生の提案は、菓子職人たちにもよい刺激になったようです。
【お菓子の彦一本舗 齊藤 仁昭 社長】
「和菓子でカップ菓子を作ってみたいというアイデアがすごくいいなと思いました。試作してきた皆さんもすごく気合が入っていて、充実した内容のお菓子ができて、すごくよかったと思いました」
『和スイーツカップフェア』は、18日(土)と19日(日)の『くまもと菓子祭り 推しどらグランプリ』と同時開催です。
中学生のアイデアと菓子職人の腕のコラボを味わってみてはいかがでしょうか。