紅葉シーズンが本格化する中で、札幌の観光名所に打撃です。
かつて新三大夜景にも選ばれた藻岩山は、10月13日から全面休業に入りました。
どうしてなんでしょうか。
札幌の南西にそびえる、藻岩山。
「新三大夜景」にも過去3回選ばれている日本屈指の夜景スポットです。
2024年度は札幌市内最多のおよそ90万人が訪れた人気の観光名所が危機に直面。
「紅葉シーズンの真っ最中ですが、観光客の姿はまったくありません」(蒲生美緒記者)
藻岩山の山頂には、麓から中腹までロープウエーに乗るか、観光自動車道を車でのぼり、中腹から山頂は主にミニケーブルカーを利用します。
ただ、このミニケーブルカーの機械室から異常な音が発生し、10月13日から全面休業に。
10月15日に再開する予定でしたが、音が鳴りやまず、休業期間を延長すると発表しました。
「今後、紅葉シーズンが始まるので多くの人に見てもらえるように早く復旧したい」(札幌振興公社 新開華奈さん)
藻岩山の観光客が最も多いのは、この10月の紅葉シーズン。
休業を知らずに訪れた人もガッカリです。
ミニケーブルカーの不具合で、なぜすべての施設が休業したのでしょうか?
藻岩山には、麓から山頂まで道路があります。
2025年7月にも、ミニケーブルカーが減速機の故障で止まった時は、マイクロバスで山頂まで観光客を送迎していました。
しかし、今回は…
「(当時は)復旧までに時間かかることがわかったので、ケーブルカーの代わりにシャトルバスで代替輸送していた」
「今回は まだ原因究明に至っていないのでシャトルバスの代替輸送にはふみきっていない」(いずれも新開さん)
自家用車などで観光自動車道を利用し、山頂まで行くことはできないのでしょうか。
「(今は)観光道路では中腹までしか上がることができない。、山頂の展望台まで客がいけないので基本的には全館運休としている」(新開さん)
運営会社によりますと、麓と中腹を結ぶロープウェイに不具合はありません。
中腹まで往復し、紅葉を観光客に見せることはできないのでしょうか。
「中腹駅まで行けたとしてもその後、登山での(山頂への)アクセスになり、施設としても十分な安全の確保ができない」(新開さん)
1年で90万人も訪れる札幌の大切な観光資源。
紅葉好きの市民や観光客がやきもきするなか、札幌振興公社は16日夕方、ミニケーブルカーの異音が解消されたと発表。
「もいわ山ローブプウェイ」は17日から全面的に運行再開されることになりました。