「人生をかけて音楽を楽しみたい」と今後について語りました。熊本県マーチングバンド協会の名誉会長を務める森 義臣さん83歳が先日、『熊本県芸術功労者』に選ばれました。
【森 義臣さん】
「正直、思いがけない…。自分も一緒に楽しみ、そして活動を支えてきた。それを認めていただいたというのが本当にうれしいですよ」
森義臣さん、83歳です。
全国屈指の強豪、玉名女子高校吹奏楽部の初代顧問で、マーチングの普及に尽力してきました。
現在も崇城大学の学生たちに吹奏楽の指導を続けていて、熊本県マーチングバンド協会の名誉会長を務めています。
これらの功績が評価され、森さんは長く芸術活動を行い、後継者の育成などを続けている80歳以上の人に贈られる『熊本県芸術功労者』に選ばれました。
森さんがマーチングの指導を始めたのは、生徒たちに吹奏楽の技術を高めてもらおうと考えたのがきっかけでした。
【森 義臣さん】
「足を動かしながら演奏するのは女性は特に厳しいですよ。それができるようになったら初心者も吹けるようになるわけです。〈私の人生そのものじゃないかな〉というぐらいにマーチングにはどっぷりつかっていましたからね」
(7月1日/熊本市中央区
『平和を奏でる音楽祭』記者発表会)
現在は、若手芸術家の育成にも励んでいます。
12月に山鹿市と熊本市で開催される平和への願いを託す舞台『音舞シリーズ2025平和を奏でる音楽祭』では楽団の団長を務めます。
吹奏楽とダンスを融合させた新しい音楽文化をつくり出そうと準備を進めています。
【森 義臣さん】
「コンサートをやるということは大変なんですよ。(若手が)できるだけステージに
やっぱり集中することでお客さんが感動する。〈受付や印刷をどうするかと
費やす時間に、なるべく私がサポートできたら〉という気持ちはあるんです」
NPO法人 熊本インドネシア友好協会の理事長も務め、多忙な日々を送る森さんのこれからの目標は…。
【森 義臣さん】
「執念深く生きていきますよ。〈楽しんで生きたいな〉と思っています。インドネシアも非常に今、吹奏楽やマーチングが普及しているので、〈ぜひその点でつなぎたいな〉という気持ちはありますね」
「人生をかけて音楽を楽しみたい」と話す森さん。
今後も熊本の音楽界を率いていき、あとに続く若者たちがその背中を追うことでしょう。