合志市に本社を置く東京エレクトロン九州が新しい開発棟を建設し15日、竣工式が行われました。
こちらでは、東京エレクトロンが世界シェア1位を誇る半導体製造装置などの開発が行われます。
【岡崎 宣彰 記者】
「こちらは合志市にある東京エレクトロン九州です。その道向かいに新しく開発棟が完成しました」
合志市福原に新たに完成したのは東京エレクトロン九州の『プロセス開発棟』。
鉄骨造りの地上3階建てで、延べ床面積は約2万7000平方メートル、建設費用は約470億円です。
こちらでは、東京エレクトロンが世界シェア1位を誇る『コータ/デベロッパ』と呼ばれる半導体の『微細化』に欠かせない装置などの開発を主に行います。
15日は、竣工式が行われ、東京エレクトロン九州の林 伸一社長など関係者が玉串を捧げました。
【東京エレクトロン九州 林 伸一 社長】
「これからもチャレンジを続け、当社の装置全てで世界ナンバーワンを目指す」
会見で林社長は、「クリーンルームの面積を2倍に増やし、開発した製造装置のデモができる」と述べた上で、「1ナノ以下の半導体や積層技術など顧客が望む次世代の半導体の実現に協力したい」と意欲を示しました。
一方、開発棟の竣工が当初の計画よりも1年ほど遅れた理由については「開発棟の仕様の見直しのため」と述べました。