岩手県盛岡市出身の画家・澤田哲郎の作品を集めた展覧会が、盛岡市の県立美術館で10月15日から始まりました。
県立美術館で15日から開かれている「澤田哲郎展」。
会場には、盛岡市出身の画家・澤田哲郎の初公開の作品を含む310点が展示されています。
10代の頃から絵画の制作に没頭し、生涯で3万枚の絵を描くことを目指していた澤田哲郎。
時代とともにテーマや画風が変化していったのが特徴で、第二次世界大戦後のシベリア抑留の経験からロシアで暮らす人々を描いたり、晩年は筆と墨を使って、抽象的な絵画を制作するなど常に独自の表現を追及し続けました。
県立美術館 加藤俊明上席専門学芸員
「生涯に何度も作風が変わっていった人なので、同じ展示室を見ていても『え、これ同じ人が描いたの』と思う。盛岡の地に、澤田哲郎という一人の偉大な作家がいたということを、彼のエネルギッシュな作品を見て感じてほしい」
澤田哲郎の足跡をたどるこの展覧会は、盛岡市の県立美術館で11月30日まで開かれています。