異常ともいえるクマの出没と相次ぐ被害に子どもたちも危機感を持っています。秋田県五城目町の小中学生が14日、町議会を訪れ、クマの脅威など町の課題について町長と意見を交わしました。

五城目町議会を訪れたのは、町内の小中学生9人。議員になりきり、議場で町の課題や疑問に思っていることを発表しました。

子どもたちが次々と口にしたのはクマの話題です。

小玉崇太さん(中学1年):
「クマと人との距離をとることにとどまらず、クマの加工や販売ができる体制が整えば、地域の特産品として新たな魅力を生み出せるのではないか」

中村陽穂さん(小学5年):
「子どもたちが天気やクマの心配をせずに遊べる室内公園があったらいいなと思う。空き家を利用して室内公園を作れば空き家も減ると思う」

空き家対策について、荒川滋町長は「五城目町には古い空き家が多いため、利活用できる空き家は今のところ見つかっていないのが現状。町の木材を使用した子育て総合支援施設の建設を目指している」と答弁しました。

子どもたちのアイデアがまちづくり生かされる日は、そう遠くないようです。

中村陽穂さん:
「緊張したけど、やってみたら楽しかった。みんなが元気に過ごせる明るい町にしたい」

小林正宙さん(中学1年):
「すごく緊張したけど自分の意見を伝えられることがいいと思う。クマとか洪水とかいろんな問題があるので、住みやすい町になったらいいなと思う」

クマや自然の脅威を感じながら生活する子どもたち。安全で住みやすい町をつくるには何が必要か、“自分事”として考えるきっかけになったようです。

秋田テレビ
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