秋田県内はこれまでにないペースでクマが目撃されているほか、人身被害が立て続けに発生しています。鈴木知事は「危機的かつ緊急事態」とした上で、捕獲などにあたる人員や箱わなの不足を課題に挙げました。
県内では2025年、クマの目撃に関する情報が5408件寄せられています。
クマによる人身被害の数が過去最多だった2023年度をはるかに上回るペースです。また9月から10月にかけてのけが人は24人に上っています。
鈴木知事:
「全県民の日常生活に支障をきたしている危機的な緊急事態だという認識。何分自然が相手のことなので行政のやれることにも少し限界を感じている部分はあるが、今本当に1日1日を不安に過ごされている県民の気持ちに少しでも応えられるように頑張っていきたい」
鈴木知事は14日の定例記者会見でこのように述べた上で、効果的な対策に「有害捕獲」を挙げました。
2025年度に県内ではすでに1000頭以上のクマが捕獲されていて、過去最多を更新する見込みです。
一方で、鈴木知事は「猟友会などの人手が足りず対応が追い付いていない」と述べました。
また、一部の市町村で箱わななどが不足していて、知事は支援を検討する考えを示しました。