LGBTQなど性の多様性について啓発活動を続ける団体が、富山県内でのパレード開催を目指し、検討を進めています。

実現すれば、県内初となる試み。

提案者の思いを取材しました。

12日開かれた性の多様性について考えるイベント。

テーマは「誰も取り残さないプライドパレードを探る」

県内外からおよそ30人が参加し、県内で10年以上活動を続ける団体の代表が、パレードの開催を提案しました。

*パレード提案者の一人 レインボーハート富山共同代表 さわさん
「富山は閉鎖的、保守的とか言われることがあるが、皆さんと一緒にパレードの風を起こせたら、一人ひとりの人権や多様な価値観が尊重される富山に進んでいくためのきっかけになるのでは」

「プライドパレード」は差別や偏見に反対するためカラフルな旗などを掲げ、すべての人の尊厳や人権が保障される社会を求め街頭でメッセージを伝えるイベントです。

日本では1990年代に東京で始まり、4年前からは石川県でも開催されるなど、地方に広がっています。

実現すれば県内で初となりますが、プライバシーの保護など、デリケートな課題も多く含みます。

*石川のパレードに参加経験あり
「私が金沢のパレード参加するうえで一番怖かったのは身バレ。姿を誰かに見られて噂になったらどうしようとすごく怖かった」

*新潟の支援団体(富山出身)
「私はトランスジェンダー当事者で生まれたときの性別は女性。富山で暮らしていたのは女性として過ごしていた時間。富山の地元の知り合い、お世話になった人は今の私の姿を知らない人がほとんど。いろんな事情があって富山を離れた人が「地元でやるなら出てみたい」と思えるパレードになればいい」

意見交換では安心して参加できる方法や交流会などについて意見を出し合っていました。

*ダイバシティラウンジ富山代表 なかがわさん
「富山の街も少しずつ変わってきていて、10年前だったら富山でパレードをするのは
すごく難しかったり歩ける人がほとんどいなかったと思う。その状況も少しずつ変わってきて、現実的に考えられる段階になったと思っている」

*パレード提案者の一人 レインボーハート富山共同代表 さわさん
「まずきっかけの提案をした。これから今日来てくれた仲間も含めて一つずつ作り上げていくのかなと思っている」

富山でのプライドパレードは早ければ来年の開催を目指して話し合いを重ねていくことにしています。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。