バスケ部が挑む「モルック」 愛大附属高校「モル女」の青春

愛媛大学附属高校の女子バスケットボール部員たちが、フィンランド発祥の新たなスポーツに挑戦している。

チーム名は「モル女」。

バスケの練習に加え、木の棒を投げてピンを倒す競技、その名も「モルック」に取り組む彼女たちの青春の一コマを追った。

「モルック」に取り組む彼女たちの青春の一コマ
「モルック」に取り組む彼女たちの青春の一コマ
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フィンランド発祥の“モルック”

約3.5メートル離れた位置から木の棒を投げピンを倒す、フィンランド発祥の“モルック”。このモルックに取り組んでいるのは、愛媛大学附属高校の女子高校生たち。

チーム名は「モル女」。

モル女キャプテン(2年モルックネーム“マル”):
「狙っているピンを一本だけ倒すのが難しいので、それが決まったらうれしいです」

1、2年生あわせて12人が在籍し、放課後の中庭で練習に励んでいる。

放課後の中庭で練習に励んでいる
放課後の中庭で練習に励んでいる

モルックの魅力を部員にも広めたい

モル女は今年8月に結成されたばかりの新チームで、いまは基本練習の真っ最中。
そんな彼女たち…実は女子バスケットボール部のメンバーだ。
愛大附属の前に赴任していた高校で、モルックと出会った顧問の松浦先生が、その魅力を部員にも広めたいとバスケ部の練習の一環として導入した。

松浦華先生:
(Q.モルックをやると言ったときの生徒たちの反応は?)
「みんな乗り気でした。モルックは戦略や作戦を皆で話合いながらやる競技だと思うので、コミュニケーション能力がバスケにも生かされたらいいなと思います」

コミュニケーション能力がバスケにも
コミュニケーション能力がバスケにも

競技歴が少し上の松浦先生がお手本を

松浦華先生:
「手首が大事やと思うから、バスケと一緒よ。手首のスナップ効かせてやってみて」

ここで、部員たちより競技歴が少し上の松浦先生がお手本を。
松浦華先生(競技歴1年):
「何点狙おうか」

生徒たち:
「(12)か(4)か」
狙いは約5メートル先の一番ポイントの高い「12」のピン。

松浦華先生:
「これ当てんと負けますからね」

カーン!見事「12」のピンを倒した。
松浦華先生:
「よかった威厳を保てた」

松浦先生と生徒が投げた棒を見比べてみると、先生の棒のほうが地面とほぼ平行。
平行で横向きに投げると縦向きよりもピンに当たる幅が広く、倒す確率が高くなる。

手首のスナップを効かせて
手首のスナップを効かせて

チームにとって初の対外試合

そんなモル女は10月11,12日、松山市の城山公園で行われる「トヨタレンタリースCUPモルック四国大会」に出場する。「学生の部」チームにとって初の対外試合となる。

去年の四国大会はハイレベルで今年も激戦が予想される中、今回、モル女は「1年生」と「2年生」による前哨戦を行うことに。

上岡瀬十(1年):
「モルックはどちらも初心者で、あまり経験していないので、まだ先輩を抜かせるかなと思っています」

先輩を抜かせられるか!?
先輩を抜かせられるか!?

改めて「モルック」のルール

改めて「モルック」のルール。
ピンには1~12の数字が書かれていて、1本倒すとそこに書かれた数字が得点に、複数本倒せば倒した本数が得点となる。交互に投げ合い、先に50点ぴったりに到達したチームが勝者だ。

試合は一進一退の攻防が続き迎えた最終盤。2年生チームが「10」を当てれば50点ぴったりで勝利となる。

2年生チーム:
「気持ち気持ち」

見事射貫いた2年生チームが勝利を決めた。

2年生チームが勝利を決めた
2年生チームが勝利を決めた

仲間との絆がさらに深まったモル女

キャプテン丸山花楓さん:
「まっすぐ投げるとか、投げ方にも色んな種類があるので、色んな投げ方をマスターしたいです。(目標は)高校生の部で優勝することです」

バスケに励みながら新たに挑戦したモルックで、仲間との絆がさらに深まったモル女のメンバーたち。
チームワークを発揮し、今週末、四国大会の頂点を狙う。

「愛大附属高校モル女の青春とは、挑戦!」

バスケでもモルックでも 四国大会の頂点を狙う
バスケでもモルックでも 四国大会の頂点を狙う
テレビ愛媛
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