鹿児島県の霧島、姶良を中心に襲った2025年8月の豪雨から2カ月あまり、被災地では徐々に日常を取り戻しつつある中、13日、またひとつの施設が復興を遂げました。
営業休止を余儀なくされていた霧島市の観光施設、「日当山西郷どん村」の物産館が営業を再開し、祝日とあって多くの人々が訪れました。
取材に行ってきました。
坪内一樹キャスター
「きょうから営業が再開されました日当山西郷どん村です。多くの皆さんが集まっています。観光施設としてのにぎわいを取り戻しました」
霧島市隼人町にある日当山西郷どん村は、物産館やレストランなどを備えた人気の観光施設で、13日はこのうち物産館が約2カ月ぶりに営業を再開。
午前10時のオープンとともに再開を待ちわびた多くの客が詰めかけました。
2025年8月8日、西郷どん村は内水氾濫による床上浸水の被害を受けました。
棚や冷蔵庫が倒れ、床一面泥だらけ。
店内のものがあらん限り散乱しました。
その後、のべ100人を超えるボランティアも加わって、泥のかき出しなど復旧作業がスタートします。
こちらは被災から12日後の様子。
物産館は、床はきれいになりましたが、営業再開には程遠い状態でした。
一方で修繕費などをクラウドファンディングで募り、目標額1000万円に対して740人から1004万円あまりが寄せられました。
こうして被災から2カ月あまり、13日はまず物産館が営業を再開しました。
陳列棚には地元で採れた新鮮な野菜や果物、調味料など、数々の商品が被災前と同じように並びました。
店内は電気関係など一部がまだ復旧していませんが、それでも訪れた客はお目当てのものを次々と買い求め、営業再開を喜んでいました。
訪れた人
「近くに住んでいる。再開して新鮮な野菜も手に入れることができ、すごく楽しみにしていた」
「すごい浸水だったんですね。無事に復帰できて良かった」
Q.営業していない時はどうでした?
「にぎわいがないので活気がなかった」
物産館・レストランを経営 古川理沙さん
「本当にありがたいしかない。ボランティア、クラウドファンディングも私たちが思っていた以上にたくさんの人から、温かいメッセージとともに色んな支援を頂いた。地域のつながりがすごく大事だと感じて、これまで以上に地域の方とコミュニケーションを取りながら、ここになくてはならない店でいられたらと思っている」
13日は施設の中庭にも出店が並んで賑わいをみせ、この地域が活気を取り戻していました。
なお、レストランは14日営業再開ということです。