神通川流域の公害病イタイイタイ病の発生源、現在の神岡鉱業に対する立ち入り調査が行われ、被害者団体が排水処理の状況などを確認しました。

岐阜県飛騨市にある神岡鉱業への立ち入り調査は、1972年イタイイタイ病の患者が勝訴した裁判を機に、被害者団体と原因企業の三井金属鉱業が結んだ公害防止協定に基づいて、毎年、実施され、今年で54回を数えます。

11日は神通川流域の住民や科学の専門家、弁護士など約60人が現地を訪れ、排水をより高いレベルで浄化するため、被害者団体の提案をきっかけに神岡鉱業が新たに設置した設備(中間調整槽)の効果などについて確認しました。

*神岡鉱業の担当者
「時間の経過とともに上積みの固形分が減り、水の見た目もきれいになっているところがある。中間調整槽の一定の効果があると考えている」

*神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会 江添良作代表理事
「これまで企業に指摘することが中心だった。今後は提案型で協働の力によって目的に進む新たな段階に進んでいる」

富山テレビ
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