ミャンマーを拠点とした特殊詐欺事件で10月10日、「かけ子」の男子高校生ら3人を海外に送った「リクルーター」とされる男の初公判が開かれ、検察側は懲役5年を求刑しました。
住所不定・無職の丸杉龍実(32)被告は、2024年10月から12月にかけて、名古屋市の男子高校生(当時16)を「海外で稼げる仕事がある」などと誘って出国させ、詐欺グループに「かけ子」として紹介するなどした罪に問われています。
10日の初公判で丸杉被告は起訴内容を認め、検察側は、「男子高校生が家族関係に悩んでいたり海外に興味があることにつけ込んでいて悪質だ」などとして、懲役5年を求刑しました。
一方、弁護側は「バンド活動で金がなくなり、闇金などに関わるようになったが、組織の中枢にはおらず、指示を受けて動いていただけ」などと主張しました。
判決は11月19日に言い渡されます。