鳥取県南部町が、災害発生時の円滑な被災地支援にキャンピングカーを活用しようと、業界団体と協定を結びました。
なぜ災害にキャンピングカーなのか、キーワードは「TKB48」です。
10月9日に南部町であった締結式では、陶山町長とキャンピングカー関連の企業でつくる「日本RV協会」の関係者が出席し、協定書に署名しました。
協定では、町内で大規模災害が起きた時に、日本RV協会が災害の規模に応じて最大100台以上のキャンピングカーを町に提供するとしています。
日本RV協会がこうした協定を全国の自治体と結ぶのは、南部町が16例目、西日本では初めてです。
災害でなぜキャンピングカーなのか…。
福村翔平記者:
「寝る場所や炊事場。災害時に必要なTKB、トイレ・キッチン・ベッドを素早く被災地に持ち込めます」
被災地支援のキーワード「TKB48」。
災害発生から48時間以内に、被災地へ「トイレ」「キッチン」「ベッド」を迅速に届け、被災者の生活環境を整えることが、災害関連死の防止につながるという考え方です。
キャンピングカーにはシャワー、トイレ、ガスコンロや簡易ベッドが備わっているため、「TKB48」にうってつけです。
南部町・陶山町長:
「機動性に富んだ車は災害に強いということが明らかになっている。被災地支援の選択肢の1つとしてキャンピングカーをうまく使っていく」
町はキャンピングカーを被災者の応急的な避難場所として活用するほか、全国の自治体から来た応援職員の宿泊場所の確保や、災害対策本部の会議スペースなどにも役立てたいとしています。