新潟県は県立病院の今年度決算の赤字見込み額が36 億円と、当初見込んでいた29億円から7億円悪化する見通しを明らかにしました。
県病院局によりますと8月末までの実績を踏まえた今年度の県立病院の決算見込みは36億円の赤字で、過去最大の赤字幅となった昨年度と比べ10億円の改善となりますが、今年度当初予算で見込んでいた29億円の赤字から7億円悪化する見通しです。
県は今年度、新発田市のリウマチセンターの新発田病院への統合や、村上市の坂町病院の病棟削減など病院機能や規模の縮小に取り組んだ一方、人口減少などにより患者数が減っている影響で収入が減少。
今年度末にも運転資金にあたる内部留保資金が枯渇する恐れがあるとしています。
県は来年4月に十日町市の松代病院を入院機能のない無床診療所とする予定ですが、今後ほかの病院でも機能や規模を見直すほか、診療報酬の改定に向けた国への働きかけを強めるとしています。