伊豆諸島へ接近する前の台風22号を専門家が上空から撮影し、渦巻き状の台風の目を観測しました。
7日と8日に台風22号を上空から撮影した映像。
厚い雲を抜けると、見えてくるのは渦巻き状になった台風と、中心に見える「台風の目」です。
これは台風や豪雨の勢力を人為的に制御するよう試み、減災を目指すプロジェクトの研究チームが撮影したものです。
横浜国立大学 台風科学技術研究センター長・筆保弘徳教授:
2050年までに激甚化している台風や豪雨を制御し、極端な風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現したい。これが我々の大目標になります。
研究チームは、飛行機で台風22号の目の中に入り、観測機器を投入しました。
高度が高い雲の中で、本来は氷になるはずの水分が水滴として残った「過冷却水滴」を確認するのが目的です。
シミュレーションでは、「過冷却水滴」を氷に変えられれば台風の勢力を弱められるということです。