JAえちご中越は今年産のコメの品質などについて消費者や流通関係者に伝える報告会を開きました。順調だという今年のコメの出来。試験栽培が行われた暑さに強い新品種『新潟135号』の試食も行われました。
10月8日、長岡市で開かれたJAえちご中越の報告会。
出席した消費者や流通関係者に対し、今年産のコメの一等米比率が示されました。
猛暑で品質が大幅に低下したおととしの経験を踏まえ、水や肥料の管理の指導を徹底した結果、10月6日現在でコシヒカリは84.7%、こしいぶきは80.5%といずれも去年並みの高い品質を保っているということです。
報告会では5種類の新米の食べ比べも行われました。中でも注目されたのは…
【参加者】
「最初にいつも食べているコシヒカリを食べて、そのあと新しい135号を食べたが、全然変わらないくらいおいしい」
【参加者】
「コシヒカリと比べると、私の感覚では少し粘りが足りないかなと」
来年一般栽培が始まる予定の極早生品種『新潟135号』です。
8月中の収穫が可能で高温に強いほか、稲の背丈が低く倒れにくい特徴を持ち、今年、試験栽培された11カ所でとれた全量が一等米となりました。
気になるのはその味。記者も食べ比べてみました。まずはコシヒカリ。
【記者リポート】
「もっちりとした触感で粘り気がある。噛むたびに強い甘味が感じられる」
続いて新潟135号は…
【記者リポート】
「コシヒカリよりも粘り気はやや控え目。あっさりとした甘みで食べやすい」
毎年厳しい暑さが続く中、関係者は本格栽培開始に期待を寄せます。
【JAえちご中越 吉田文彦 会長】
「高温にも耐性があるということになれば、生産者の来年度の作付け意向、希望の数値をみるだけでも期待が高いというふうに感じた。確実に135号は作付けが広がると思う」
来年デビューの新品種『新潟135号』。県内のコメ作りにおいて大きな存在感を示すことになりそうです。