高市総裁率いる自民党の新たな執行部が8日午後、鈴木幹事長ら新たな執行部とともに野党各党へ挨拶に回りました。

自民党派閥の政治資金事件に関与した議員の要職への起用を批判している立憲民主党に対しては、旧安倍派幹部で政治資金収支報告書に多額の不記載があった萩生田幹事長代行を紹介する一幕もありました。

立憲民主党・野田代表:
「傷物が1人」という表現で萩生田さんを紹介されていた。(高市総裁は)「全部一人一人自分で選んだ」と(言っていた)。麻生さんがどうのと言われているが、高市さんが自分で選んだ人たちだと強調されていた。

また、立憲の野田代表が、これまで自民・公明・立憲3党が進めてきた「給付付き税額控除」などの協議を引き継ぐよう求めたところ、高市氏は前向きな考えを示したということです。

高市氏は、日本維新の会や、連立相手として期待を寄せる国民民主党にも挨拶に回り、国民民主党は、いわゆる「年収の壁」の引き上げやガソリン税の暫定税率廃止に関する自民・公明・国民3党の幹事長合意を守るよう求めました。

国民民主党・玉木代表:
(高市総裁から)一言「御意」という言葉があったので、前向きにやってくれるんだろうと期待しています。

一方で、連立の拡大については話題に上らなかったということです。

これに先立ち8日午前、立憲は国民民主党と幹事長会談を行い、首相指名選挙で野田代表への投票にはこだわらないことを伝え、野党統一候補の擁立に向けた連携を呼びかけました。

立憲民主党・安住幹事長:
我が党も野田にはこだわりません。玉木さんも、みなさんがそれでまとまるのであれば、我々としても有力候補と考えます。

国民民主党・榛葉幹事長:
異なった主義主張の政党と打算で、数合わせで首班(首相)指名で一緒の行動をとるということは考えてません。

政府与党は、首相指名選挙を行う臨時国会の召集を再来週の前半まで遅らせる方向で調整していて、多数派の形成に向けて各党の駆け引きが続きます。

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政治部
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