島原市で秋の恒例行事「島原城薪能」が4日に開かれ、19年ぶりに作られたオリジナルの狂言がお披露目されました。
600年以上の歴史を持つ「能」、江戸時代、島原藩主が盛んに催していたとされています。
「島原城薪能」はその歴史と古典芸能を継承しようと1983年に復活、2025年で43回目です。
この日は「子ども狂言」もあり、年少から大学生までの32人が島原半島の民話をもとに19年ぶりに作られたオリジナルの狂言「山の三太郎」を初めて披露しました。
「うまかなぁ、うまかなぁ、これはどこの酒じゃ。島原の地酒じゃ。なんと良い酒ではないか。さすが名水の里じゃ」
夜には神事「火入れの儀」で舞台にろうそくが灯されました。
能楽師の野村万禄さんによる「萩大名」も披露され、会場に集まった約1000人の観客は古典芸能の世界に酔いしれました。