富山県内ではまだインフルエンザの流行シーズンには入っていませんが、先月は増加傾向だったことから注意が必要です。

県感染症情報センターによりますと、先月29日から今月5日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者数は1定点医療機関当たり0.52人と(前週0.81)前の週を下回りました。

県内では流行シーズン入りの目安となる1.0人を下回っていますが、全国的には先週、去年より1カ月早く流行シーズンに入っていることから、県は手洗いや咳エチケットなどの感染症対策を心がけるよう呼び掛けています。

富山市の八木小児科医院、今月からインフルエンザワクチンの予防接種が始まっています。

*母親
「子どもが2人いるので、インフルエンザに2人ともなってしまったら看病とか大変ですし」

(Q早めに予防接種をと?)
「そうですね」

全国で去年より1か月早く流行期に入ったインフルエンザ。

県内では流行入りの目安を下回っていますが、先週は今シーズン初めてインフルエンザとみられる集団感染が確認され、富山市の小学校で1クラスが学級閉鎖となりました。

現在の流行状況について八木院長は…

*八木小児科医院 八木信一院長
「今は1か所2か所のある集団で発生してそれで感染者数が多いが、市内や県内全域で蔓延して増えている状況ではない。流行が前倒しになっているが、このまま全県下で流行しだすことは考えられない」

県内では限定的な流行にとどまっているというインフルエンザ。

ただ、季節の変化に伴い風邪や新型コロナなど感染症全体がゆるやかに増えてきているといいます。

*八木小児科医院 八木信一院長
「9月いっぱいまで猛暑が続いて10月に入ってようやく朝晩が涼しくなって急激な寒暖差でインフルエンザに限らず体調を壊して風邪をひく人が多い。インフルエンザ対策というよりも普通の風邪への対策に注意していただければ良い」

重症化を防ぐために有効なワクチンですが、抗体ができるまで2週間から3週間ほどかかることから、八木院長は人の往来が激しくなる年末年始を前に接種するのが望ましいとしています。

富山テレビ
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