7日、男性2人がスーパーでクマに襲われけがをした群馬・沼田市で8日朝、別の個体とみられるクマが捕獲されました。

今回、クマが侵入したスーパーの場所を改めて見ていきます。
山に挟まれた場所に位置していて、利根川のすぐ横にある国道沿いで、近くには住宅が多くあるエリアです。

なぜクマがスーパーに現れたのか、クマの生態に詳しい専門家に聞いたところ、餌を求めてスーパーの周りをうろうろしていて、偶発的に店内に入ったのではということでした。

というのも、2025年は餌のドングリなどが特に少なく、人里に下りてきて生ごみなどを食べて、その味を覚えたクマが頻繁に出没し、さらに行動範囲も広がっているということです。

キノコ狩りで山で出会うのも怖いですが、都市部や街で今、遭遇する状況になってきているんです。

SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
日本のクマに対する意識、認識が高いと思って、だから人間は餌をやったりしていないんですよ。でも、街に餌があること自体はクマに知られているから、これからも注意しなきゃいけない。

見ていくと、今週だけでも岐阜の白川郷や山形、米沢、群馬など、主に東のほうの広い範囲でクマの目撃被害が相次いでいるのが分かります。

秋田で82歳の女性が襲われる事件もありましたが、どうすればいいのでしょうか。

SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
全世界的にもクマと人間の接触が増えていると思います。温暖化もありますし、生息地域の環境破壊もありまして、餌を探しに来るクマが多いんですけど。アメリカでは最近、クマを追い払おうと、訓練されている犬を飼って、それを使っている牧場主も多いんです。

今後についても聞いたところ、専門家によると、クマは冬眠までのあと1カ月以上、頻繁に現れる可能性が高いのではないかと。
日常の生活で「背後に気を付ける」「なるべく車移動」「複数人で歩く」といった対策も今は考えるべきなんですけど、長期的に考えるとクマの問題はみんなで考えていかなきゃいけない問題です。