大きな荷物を抱えて切符やICカードを探す…新幹線の改札で手間取った経験のある人は少なくないのではないだろうか。こうした状況を解消しようと、JR東日本は“顔認証”で通れる改札機の実証実験を行うと発表した。
不便さ解消へ“顔認証”で改札スルー!新潟駅~長岡駅で実証実験
大きな荷物を持ち、乗車する人が多い新幹線。

両手がふさがる中で通る改札機について、JR東日本新潟支社の白山弘子支社長は「手荷物の大きなお客様、ベビーカーを押しているお客様を含めて、改札機にチケットをかざす、チケットを入れるといった行為がちょっと不便、シームレスではないといった課題もあると感じている」とその課題感を口にする。
そこで、JR東日本が新潟駅と長岡駅で11月に始めるのが、“顔認証改札機”の実証実験だ。
実証実験の対象は、新潟~長岡駅間の新幹線定期券を持っている中学生以上。
スマートフォンやICカードをかばんから取り出さなくても、改札機に搭載された顔認証機能が乗客を認識することで通過できる“ウォークスルー改札”だ。
顔の向きやメガネ…「認証技術が一番のチェックポイント」
新潟駅には従来の改札機にかぶせるタイプを、長岡駅には通り抜けるタイプの改札機を設置する。

JR東日本新幹線電気ネットワーク部の恩田義行ユニットリーダーは「顔で認証して通過するというところなので、通過速度やお客様が下を向いているとか、メガネをかけているとか、顔の認証技術の部分が今回の実証実験の一番のチェックポイントだと考えている」と話す。
モニターに申し込んだ人から期待の声「ストレスなくいける」
この日は、通勤で新幹線を使うという男性がさっそく実証実験のモニターに申し込んでいた。

男性は「天気の悪いときに傘を持っていたり、かばんから定期を出すのが少し面倒なときもある。ストレスなくいけるかなと思う」と期待を寄せる。
実証実験は11月6日から26年3月末まで行われ、将来的な本格導入に向けた課題などを検証する。
(NST新潟総合テレビ)
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