高校バレーボールの強豪、秋田県横手市の雄物川高校男子バレーボール部で、監督による部員への体罰があったとみられ、県バレーボール協会は、監督をバレーボールの指導員として1年間の謹慎処分としました。

関係者によりますと、9月30日、横手市の雄物川高校男子バレーボール部の部員の親の知人とする人から「知人の息子が暴力に耐えかねて寮を飛び出した」という情報が県バレーボール協会に寄せられました。

翌10月1日に県バレーボール協会が学校に確認したところ、学校は「事案を把握し調査している」と回答しました。

これを受けて協会は、4日に雄物川高校の校長同席のもと緊急の倫理委員会を開き、学校の調査報告を事実と認めました。

協会は、バレーボール部の宇佐美大輔監督を6日付でバレーボール指導員として1年間の謹慎処分としました。

雄物川高校のOBである宇佐美監督は監督就任11年目で、現役時代は日本代表のセッターとして活躍。2008年の北京五輪に出場した経験を持ちます。

宇佐美監督は2日以降、指導から外れていて、現在は自宅待機中とみられます。

雄物川高校は取材に対し「関係者に調査中」とし、県教育委員会は「暴力に関する事案は把握しているが、学校の調査結果を待っている状況」としています。

なお、17日に開幕する春の高校バレー県大会では、コーチがチームの指揮を執る見込みです。

秋田テレビ
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