(児玉キャスター)
「続いて、特集です。10月に入り、朝晩は涼しくなりましたが、日中は夏の暑さが続いています」

(宮崎キャスター)
「7日、宮崎市は年間の真夏日の日数が過去最多の102日になりましたね」

(児玉キャスター)
「こちらは、向こう2週間の宮崎市の予想気温です。日中の気温は、だいたい20℃から30℃の間で推移する予報となっています」

(宮崎キャスター)
「外で活動するにもやっと過ごしやすくなりますね」

(児玉キャスター)
「そうですね。ただ、気温が25℃から30℃の時間が長くなると、あの厄介者に注意が必要なんです」

(中村真菜記者)
「気温がだんだん下がってきている今、このように雑草が生い茂っている場所や地面が湿っているような場所に蚊が多く集まってくるということです」

私たちが取材した厄介者とは…そう「蚊」!
夏の生き物である蚊が秋になった今、活発化しています。

9月26日、昆虫の生態に詳しい南九州大学の新谷喜紀教授と一緒に大学内の草木が生い茂った場所を訪れました。

(新谷教授)
「そちらの方がいっぱい集まってますね。私の方も来てました」

(血を吸われる中村記者)
「やだ〜長い!」

ものの数分で蚊が寄ってきました。

藪の中にいたのは、縞模様が特徴の「ヒトスジシマカ」。
新谷教授によると、蚊のメスは、一度は人間や動物の血を吸わないと産卵ができません。

特にヒトスジシマカは、成虫では冬を越せないため、冬が来る前に血を吸い、卵を産む必要があるということです。

(南九州大学環境園芸学部 新谷喜紀教授)
「去年もそうだったのですが、夏の気温が異常に暑かった。通常25℃から30℃くらいが蚊が活発になる温度です。夏の暑い時期は、昼間にこういう場所に来てもほとんど刺されなかったんですけれども、今は気温がちょうどいいくらいに下がってきましたので、こういう藪の近くに来ると蚊がいっぱい集まってきます」

取材したこの日の気温は午後2時半ごろで29.3℃。
ちょうど蚊が活発になる気温でした。

Q. 11月まで気温が下がらない場合(蚊が)出る可能性はある…?
(新谷教授)
「日本全体で見たら(蚊の活動時期は)10月ごろとよく書かれてますけど、宮崎は暖かいので半月から一か月近く長く見ないとというのはあるかと思います」

蚊は日中、暑いところを避けて藪の中やじめじめした建物の間、水辺などで暮らしています。

新谷教授によると「蚊に刺されやすい人」には特徴があるそうです。

(南九州大学環境園芸学部 新谷喜紀教授)
「人が呼吸をして出す二酸化炭素や、あるいは体温の温かみ、汗の匂い、そういったもので集まってくるので、身体が大きい人、体温がやや高めの方、スポーツをした後の方、あと黒い服装を着ているとどうしても集まってくるというのがございます」

黒や濃い褐色は、獣の色に近いため、蚊が寄ってきやすくなります。

猛暑や残暑の影響で、夏ではなく秋に活発化している蚊。
公園で遊ぶ子供や外で運動する人などは、暗い色の服を避けたり、虫よけスプレーを活用したりして蚊を寄せ付けない対策を忘れずに行う必要があります。

テレビ宮崎
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