新米5キロが5126円!コメ価格は去年の倍近い価格に
店頭に新米が並び始めているが、気になるのはやはり「コメの販売価格」。高値のコメが家計を直撃している。松山市のスーパーで、コメ売り場をのぞいてみると。
小川日南アナ:
「米売り場にはずらりと新米が並んでいるんですが、気になる価格は、5キロ4280円、4980円と去年より価格が2倍ほど高くなっています」
松山市内のスーパーでは備蓄米の販売が終了し、9月中旬から新米が店頭に並び始めた。入荷量は昨シーズンとほぼ同じだが、その値段を見てみると…。
県内産のコシヒカリの価格は5キロ5162円(税込)。去年は2~3000円で販売していた新米が倍近くの価格になっているという。
木村チェーン:衣川裕樹専務取締役:
「新米になったら少し値段も落ち着くかなと思ってたんですけど、実は高いまま推移している感じですね」

「おコメを減らすわけにはいかない」買い物客も高値に苦悩
コメの価格高騰に買い物客は。
買い物客:
「以前よりは高いなと感じていますけど、おコメを減らすわけにはいかないですからね、パンに変える、スパゲッティに変えるってまではいかないと思うので普通になんとか食べてますけど、安くなってくれるといいんですけど」
中には直接、農家からコメを安く購入しているという人もいる。
買い物客:
「娘のお友達がお米を作ってて、それでお願いしてたまたま運よく買えたんですけど、農家の方すごく苦労されていてあんまり消費者としては高いのも困りますけど、ある程度は仕方ないかな」

コメに代わって麺類の需要は増加 店も割引セールを検討
このスーパーでは、米の代わりに焼きそばやうどんなどの麺類の需要が去年と比べて約1.3倍となっていて、入荷量も増やしているという。
木村チェーン・衣川裕樹専務取締役:
「買いやすい値段ではないので、お店としても5キロで例えば何円引きとか割引セールもお米屋さんと検討している最中で、少しでも安く販売して手に取っていただいたらなとは思っているんですが」
今後も高止まりが見込まれるという米の価格。家計への影響を考えながらの選択が続きそうだ。

「ご飯がいっぱい食べられる」人気のランチにも新米ごはん
一方こちらは松山市内の飲食店。
お店の売りは「ボリューム満点」のランチだ。新米のごはんに肉と魚料理2品がついた日替わりのおかず、さらには副菜、汁物がセットになっていて、昼時には大勢の客が来店する。
女性客:
「ボリューム満点です。コスパがいい」
男性客:
「ご飯もいっぱい食べられるし、ほんとにおいしいお米しっかりちゃんと食べられるんで、うれしい以外の言葉ないですね」

「ごはんのおかわりは1回のみ」コメ価格倍増で店も対応
しかし定食には欠かせない「コメ」の高騰で店にも影響が出ている。
あすさぽ食堂・谷村幸祐代表:
「価格が去年に比べて大体1.5倍から2倍近く金額が上がってますね」
こちらの店では毎年、新米の時期に契約した県内の農家から1年分のコメ、約1.5トンを仕入れているが、価格が倍近くとなると店への負担も重くのしかかる。
あすさぽ食堂・谷村幸祐代表:
「去年からおかわりは『一杯無料』という形で、ちょっと提供の仕方は変えてますね」
2023年のオープン時、ごはんは「おかわり自由」としていましたが、「1回のみ」に変更した。
さらに…

メニュー値上げも「量は減らしたくない」店の苦悩は続く
当初は1100円で提供していたおかずが2品のランチは、これまでに数回値上げをして現在1500円に。このほかのメニューも少しずつ値上げをしながら価格高騰をしのいでいる。
メニューの値上げにお客さんも一定の理解を示す。
男性客:
「いい品質のものをリーズナブルな値段で提供していただいてると思うので引き続き頑張っていただきたいなと思います」
あすさぽ食堂・谷村幸祐代表:
「一番したくないのは、量減らすっていうところはしたくないので、いろんなものの物価が上がっていくってのが続いていくようだと、どこまで今の状態で続けていけるかなというのはちょっと不安はちょっとあります」
コストが上がっても、お客さんをがっかりさせたくない。
店の苦悩は続きます。
