愛媛県松山市の松山秋祭りは7日に多くの地域でクライマックスを迎え、道後地区では呼び物の豪快なみこし同士の鉢合わせが行われ、「ケンカみこし」に観客が盛り上がりました。近年目立っていたかき手同士のケンカは安全対策を強化したため、今年は平和運行になりました。
久万高原町から訪れた男性:
「楽しみすぎてもう、きのうの夜は寝られん。きょうは2時半に起きてすぐ来た」
松山市の男性:
「ワクワクドキドキっていう気持ち」
秋夜を静かに照らす「中秋の名月」のもと、かき手たちの勇ましいかけ声とともに、伊佐爾波神社と湯神社の急な石段を下る7体のみこし。「ケンカみこし」の異名で知られる道後八町会の宮出しです。
道後温泉駅前では午前6時過ぎにみこしが集結。今年は去年のケンカの影響が尾を引き、1団体が鉢合わせをせず、1団体が八町会以外からみこしを借りて、6体による呼び物の豪快な鉢合わせが展開されました。
会場では勇ましい「もてこい」のかけ声が響くなか、みこしを担ぐなどしたかき手たちが呼吸をあわせて相手にぶつけ、観客からは歓声が上がり、興奮のるつぼと化しました。
埼玉県からの観光客:
「威勢がよくてびっくりしました。初めて見たので」
香川からの観光客:
「香川はみこし同士のケンカがあまりないんですけど、思いっきりぶつけて爽快ですね」
道後八町会のみこしの鉢合わせは近年、近年目立っていたかき手同士のケンカを受けて安全対策を強化。各団体の参加者名簿の提出をルール化したほか、ケンカした場合などは翌年以降参加できなくなるペナルティを設け、今年の宮出しはかき手同士のケンカのない平和運行になりました。
伊佐爾波神社・湯神社八町会・西岡義則総代:
「厳しいルール作りましたから。自分が決めたことやから、自分らで守ろうという意識がものすごく感じられた。みんなもきょうを忘れていないと思うので、来年もすばらしい祭りをできるようにがんばってやりたい」
最後は参加したみこしが再び広場に集まり、一斉に担ぎあげる「総上げ」を披露。熱気は最高潮に達しました。
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