群馬県前橋市の小川晶市長は6日午後、定例記者会見で既婚の男性職員とラブホテルで10回以上会っていた問題を巡って記者の質問に答え、進退について「皆さんの声を自分の中でしっかりと受け止める時間を頂きたいと思っています」と述べた。

小川市長が記者の質問に答えるのは9月24日の臨時記者会見以来。

小川市長は会見で「今回の報道されている件につきまして、あらためて皆様にご迷惑と失望を与えてしまったことをお詫び申し上げます」と謝罪した。

その上で、「この週末も支援者のかたを中止に市民の皆様のご意見を伺いました。皆さんの声を自分の中でしっかりと受け止める時間を頂きたいと思っています」と話した。

記者から進退について改めて問われると、「市民の付託を受けて進めた政策もあり、今後進めたい政策もある」と話す一方で、「今回の件で大変厳しい声も受け止めています。たくさんの声が毎日毎日受け取っておりますのでそういう声を自分のなかでかみしめながら、反省を含めて考える時間を頂きたい」と説明した。

進退を明らかにする時期についてさらに追及されると、「私の方からいつまで待って欲しいと言うことは現状お答えできることはないのですが、そんなに報道されているような長期間では無くて、できるだけ早く自分の責任のとり方についてお伝えしたいと考えています」と話した。

自らの公務の状況については、「通常通り登庁し、決済や内部打ち合わせ来客対応等を行っています。

外部イベント等は、報道過熱がしている状況でしたので、9月27日、28日、10月4日5日と出席を見合わせています。今後については先方の意向を確認して出席の可否を検討していきたいと思います」と説明した。

小川市長はこれまで、男性職員とラブホテルに10回以上行ったことは認めていたが、「男女関係はなかった」と繰り返し説明。

前橋市議会に対しても、「男女の関係や恋愛感情はない」と断言した上で、男性について、「真面目で冷静で優秀な方で、意見も言ってくれる方だったので相談をしていた。ホテルという相談場所は不適切だった」と市議らに説明したという。

また男性職員の妻など家族への謝罪について聞かれると、「謝罪の意思はお伝えしていますが、現状ではかなっていません」「本件で当該職員とそのご家族に多大なご迷惑と苦痛を与えてしまったことに対しては、誠意をもって対応し、人道的な配慮を最優先で尽くしてまいります」などと回答していた。

一方市議会側は、「自らの進退を速やかに決断して明らかにするよう強く求める」との申し入れを行っており、富田公隆議長は、「速やかに」の期間について、「月曜の定例会見では何かしら、日にちなり、いつごろというのは示していただけると思っているし、そう信じております」と話していた。

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プライムオンライン編集部
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