2025年で創建1300年を迎えた大分県の宇佐神宮では6日、10年に1回の神事・勅祭が行われ天皇陛下からのお供え物が奉納されました。
多くの参拝客が見守る中、装束を身にまとい宇佐神宮の参道を進んでいるのは天皇陛下の使い、勅使の一行です。
この勅祭は10年に1回、宇佐神宮で行われている神事で勅使が陛下からのお供え物を本殿などに奉納します。
勅祭が行われる神社は勅祭社と呼ばれ宇佐神宮のほか出雲大社や明治神宮など全国にわずか16社しかありません。
◆TOS児玉直輝記者
「たった今勅使が上宮に到着した。これから本殿で10年に1度の神事が執り行われる」
本殿ではおよそ300人の関係者が見守る中柳筥と呼ばれる木箱に入った五色絹という布が奉納されました。
そして御祭文と呼ばれる天皇陛下からのお言葉が読み上げられ国民の安泰を祈ったということです。
◆勅祭に参加した人
「(創建)1300年ということと10年に1回の勅祭ということで胸がいっぱい。厳かな行事だったと思う参加出来て良かった」
「初めて参加したが神秘的というか厳かな雰囲気の中でいい体験をさせてもらった」
勅使の一行は5日宇佐神宮に到着しその際、「呉橋」と呼ばれる橋を渡りました。
呉橋は県の有形文化財に指定されていて、普段は通ることが出来ません。
5日と6日は特別に一般開放され橋の前には行列が出来ていました。
◆TOS刀祢優月記者
「いま橋の上を歩いています朱色がとても鮮やかです」
その後も参拝客が次々と呉橋を渡り特別な体験を楽しんでいました。
◆女性
「勅使が渡ったあとにすぐに通れたのでとてもいい経験になった」
◆女の子
「金色とか(の装飾が)いろいろあった場所がすごかった」
創建1300年の宇佐神宮で執り行われた10年に1回の神事、境内は荘厳な雰囲気に包まれ歴史に残る特別な1日となりました。