4日で今シーズンの全日程が終了したカープ。
最終日にはセレモニーも行われ、新井監督、そしてカープを去る3人の選手から挨拶もありました。その最終戦の様子を振り返ります。


4日の最終戦。
今シーズン限りでカープを退団する田中広輔が1番スタメンに。
3連覇時代の懐かしい「タナキク」コンビの復活に球場が大いに湧きました。
第2打席にはチャンスで打席が回ってきます。

しかし、打球は惜しくもファーストの正面。
4打席で快音を鳴らすことはできませんでしたが、それでも4度の守備機会で安定感ある守備を披露。
カープのユニホームを着て最後の雄姿をファンに見せました。

7回には…込み上げる思いを浮かべながら、今シーズンで引退を示唆している上本が代打で打席へ。

万全ではない状態でも2球目には代名詞のフルスイング。
現役最後の打席はショートゴロに終わりましたが、球場は大きな拍手に包まれました。

そして、最終回には田中と同じく退団が発表されている松山が打席へ。
1発が出れば同点の場面でしたが…ショートへのダブルプレー。

それでも、18年間赤いユニホームを着てファンに愛された松山のカープとしては最後の打席に大きな声援が送られました。

試合終了後にはセレモニーが・・・

【新井貴浩 監督】
「今、チームは変革期にあります。変わろうとする時、また新しい力が生まれる時、必ず苦しみが生じます。そこから逃げることなく、忍耐強く立ち向かっていきたいと思います」

【2 田中広輔 選手】
「監督が言った通り、変革期にはありますが、一軍の場は勝つことを求められています。選手の皆さんはそこに甘えず、来年はもっともっとスタジアムを満員にするそういうような野球をやってください」

【55 松山竜平 選手】
「こんな中途半端な選手が18年もカープのユニホームを着てやれると思っていませんでした。いつかカープに恩返しができるように成長した姿を見せられるようにがんばっていきたいと思います」


【0 上本崇司 選手】
「新井さんを胴上げすることができなかったというのが僕の中では心残りではありますが、来年は必ずここにいるメンバーとまた新しい力が加わってきますので、そのメンバーで胴上げしてくれることを願っています」

3連覇にも貢献した3選手の最後の雄姿が見られた最終戦でしたが、山内さんから見てこの3選手はどんな選手でしたか?

【TSS野球解説・山内泰幸さん】
上本選手は小さい体ながら守備・走塁から打撃まで全力プレーで、さらにチームを盛り上げる姿が印象的でした。田中選手は出塁率も高い理想的な1番バッターで、ショートで635試合のフルイニング出場など3連覇に貢献してくれました。松山選手は代打成功率、得点圏打率も高く、打撃で3連覇に貢献。松山選手の打撃の技術を若い選手に学んでもらいたいと思います。

テレビ新広島
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