原爆や核実験の被害者や専門家などが核兵器廃絶に向けて議論するフォーラムが10年ぶりに広島で開かれ、「核と人類は共存できない」と訴えました。
6日まで2日間の日程で開かれた「世界核被害者フォーラム」は、核兵器廃絶を目指す日本とアメリカの2つの団体が主催したもので、アメリカやオーストラリアなど11カ国の核被害者や専門家が意見を交わしました。
出席者からは、「自国だけでなくほかの地域の被害の実態も知ることが重要」といった意見が出たほか、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の森瀧春子さんは、世界は破滅に向かっていると指摘した上で、「若い世代にも今の現状の深刻さに気いてほしい」と訴えました。
【核兵器廃絶をめざすヒロシマの会・共同代表森瀧春子さん】
「自分で考えて、その裏にある真実を見抜く力を若い人たちに期待している」
フォーラムでは、最後に核被害者の権利と補償の確立に向けて、「核と人類は共存できない」とする宣言を採択しました。