高市新総裁の人事も気になりますが、我々の暮らしは高市総裁で変わるのか、政策というのは実現されるのか、注目が集まっています。

6日は早速、株価や円相場に影響が出ている状況です。

青井実キャスター:
日経平均株価、一時初の4万8000円台をつけ、上げ幅が2000円を超えて、さらに円安も進んでいる状況ですが、早速、高市効果というわけですか。

SPキャスター・岩田明子氏:
石破首相辞任表明から高市トレードの傾向は強まっているように見えますね。

宮司愛海キャスター:
こうした株高・円安の要因について見ていきます。フジテレビの智田解説副委員長によりますと、高市氏は総裁選の中でも「戦略的な財政出動で強い経済を実現します」ですとか、「物価高対策に力を入れます」などを主張してきました。さらに新総裁に選ばれたあともこの路線を引き継ぐということで、株式の中では景気刺激策がとられるということは強く意識されて、株高に転じたということでした。
一方で円相場ではどうかというと、日銀が利上げしにくくなるのではないかという見方も広がって円安が進みました。この円安傾向が強まれば輸入品を中心にインフレが加速しまして物価高が進行する恐れがあるということで、高市さんが最優先とする物価高対策と矛盾する可能性も出てきてしまうよねということだったんです。
この他にも、例えば政治空白の解消ですとか、物価高対策は今後、「ガソリン税、暫定税率の廃止」「給付付き税額控除」「年収の壁の引き上げ」「中低所得者層の社会保険料負担の軽減」「赤字企業の賃上げ支援」など、たくさんやることは山積しているんです。

青井実キャスター:
その中で、こうした政策を進めるうえで重要になってくるのが、少数与党ですので野党との関係となってくるかと思いますが、給付付き税額控除の場合は立憲と協議中、年収の壁引き上げは国民民主と合意。社会保険料の負担軽減というのが維新が公約に掲げているということで、3つ見てみるといろいろ野党と協力できそうなわけですが、実現可能性はどうでしょうか。

SPキャスター・岩田明子氏:
どれも政策ごとには野党と話し合いが可能であり、政策が近いことですので、これはどれも実現は視野に入っているとは思うんです。だけども政権を安定させるためには、政策ごとパーツごとというよりは、連立協議に進めたいという思惑がありますので。

青井実キャスター:
だからといって、みんなと連立を組むわけにはいかないわけですから、どこと連立を組んでいくのかということですが動きが入ってきています。

宮司愛海キャスター:
早速6日に動きがありました。高市新総裁周辺に連立の拡大を視野に国民民主党と早期に政策協議を行いたい考えを示していると。そんな中で自民党の最高顧問の麻生氏が国民民主党の幹事長である榛葉氏と都内で会談したということです。高市総裁の考えを受けて、両党の幹部が早速接触した形です。

青井実キャスター:
この会談、何が話し合われているのでしょうか。

SPキャスター・岩田明子氏:
もともと麻生さんは国民民主党と気脈を通じていて、岸田政権の時にも国民民主党の連立入りを模索した経緯があって、これがうまくいかなかったんですが。また改めて、政策も似ているということもあって協議も進んでいますが、国民民主党は背後の連合が連立入りには反対しているということもありますし、それから日本維新の会は、今の森山幹事長がずっと協議を続けていて、小泉総裁誕生をにらんだ動きでしたので、ここも政策は似ているし連立を組みやすいとされていましたがどうなるか。

青井実キャスター:
維新は国民民主が乗ってくるなか引いてしまう可能性もありますし。
一方で、自民党と連立組む公明党の斉藤代表が高市さんと会談した際、懸念点を伝えたことについて、国民民主の古川代表代行は「異例だ。自公の離婚の危機が起きているんではないか」とコメントしていますが、公明党と高市総裁の関係ですね。

SPキャスター・岩田明子氏:
公明党との関係は、岸田内閣の時からかなり亀裂が入っていて、選挙における相互推薦の解消だとか、その都度ぎくしゃくしながら何とか話し合ってということを繰り返してきていて、溝がだんだん広がっていたところに高市総裁の誕生というところです。
さらに、野党が日本維新の会も国民民主党も話し合いが可能になってきている中で、そうすると公明党の存在感が埋没しかねないということもあって、かなり強気の揺さぶりをかけてきているのではないかと。

青井実キャスター:
実際、起きてしまう可能性もゼロではないということですか。

SPキャスター・岩田明子氏:
そうですね。この話し合いによっては無きにしも非ずですから、これから高市総裁自身がどう出てくるかというところは注目ですね。

青井実キャスター:
でも公明党ともし離婚してしまった場合、国民民主なのか維新なのかと話が出てくるわけですよね。

青井実キャスター:
やっぱり選挙区調整がありますので、その辺りは非常に作業が難しいと思いますので、公明党も国土交通大臣のポストを手放すかどうかというところもあります。

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政治部
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