注目された自民党総裁選で高市新総裁が選出されました。

株価が史上最高値をつけるなど期待感が高まっていますが、与野党の幹部からは厳しい声も上がっています。

◆自民党 高市早苗新総裁(64)
「全世代、総力結集で全員参加で頑張んなきゃ立て直せませんよ」

4日、女性として初めての自民党総裁に選ばれた高市さん。

その様子を見守っていた自民党福岡県連の幹部は…。

◆自民党福岡県連 松本國寛 会長
「国民の皆様が高市早苗氏の登場を待っていたのかなと。時代のニーズに応えて高市さんが選ばれたのかなと」

福岡でも党員の4割以上が高市さんに投票し、そうした地方の声もこれからの政策に反映させていくことになりますが、福岡の人たちは高市さんのどのようなところに期待しているのでしょうか。

◆街の人(20代 会社員)
「演説とかすごく立派で同じ女性としてすごくかっこいいなと思いました。今から期待しかないです」

◆街の人(50代 会社員)
「どれだけできるのか、何をというよりは彼女が言っていることがどれだけできるかが試されると思う」

◆街の人(40代 事務員)
「移民問題とか今抱えている日本の問題を解決してくれるのではとちょっと期待」

◆街の人(30代 自営業)
「子供がいるので同じ女性として子育てだったり、昔よりは充実してきていると思うんですけど、少子化と言われ続けていると思うので、もっともっと充実していけば」

高市さんへの期待が高まる一方、少数与党の現在の自民党は、ほかの政党の協力がなければ政策を実現させることはできません。

連立を組む公明党の幹部は、福岡で開かれた会合でさっそく連立拡大について釘を刺しました。

◆公明党 竹谷とし子 代表代行
「維新とか国民とか考えられる選択肢はあるかもしれないが、私たち公明党はこれまでの経緯もあるのでしっかりとそれを踏まえていただきたいということも(高市新総裁に)申し上げた」

一方、野党第1党、立憲民主党の野田代表はキングメーカーとして、より存在感を増した党の大物への懸念を示しました。

◆立憲民主党 野田佳彦 代表
「福岡県内の麻生先生の評価はいろいろあるかもしれませんけれども、間違いなく言えることは、あれだけいろんな問題を言われた派閥で、まだ残して持ってるのはあの人じゃありませんか。まさに『ザ・自民党』じゃありませんか。その影響力の下で高市さんが、いろんな持論があるだろうとは思いますけど、私はうしろの大物を気にしながら物事を進めることができるのかなと、とても心配だと思います。」

その麻生さんは5日、自身の選挙区鞍手町のイベントに来賓として出席しました。

注目されたあいさつでは…。

◆自民党 麻生太郎 最高顧問(5日)
「世界中を見ても炭鉱の跡地はなんとなく発展しない。そういう中にあって鞍手郡は確実にその形を変えつつあるのは誇りを持っていい」

“麻生節”全開のあいさつでしたが総裁選についての言及はありませんでした。

しかし、ときおり笑顔を浮かべるなど充実した様子をのぞかせました。

◆鞍手町 岡崎邦博 町長
「自民党の役員人事等も関係することもあるでしょうし、忙しい中を本当に鞍手町の70周年記念式典に参加いただいたこと、本当に私自身もありがたく思っています。」

さっそく麻生派の鈴木俊一総務会長が党ナンバー2の幹事長に起用される方向で調整が進むなど麻生最高顧問の動向が注目されています。

テレビ西日本
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