自民党の高市新総裁は6日午後、自身のXに投稿し、党の役員人事について、「きょう夕方には内示する」と明らかにしました。
高市氏は周辺に「まわりが驚く人事をしたい」と話していて、どのような体制となるか注目されます。
現時点で有力視されている人事ですが、副総裁に麻生太郎氏の名前が出ていて、幹事長は鈴木俊一氏の方向で調整しているということです。
宮司愛海キャスター:
ここまでの人事、岩田さんからご覧になっていかがですか?
SPキャスター・岩田明子氏:
幹事長・鈴木俊一さんというのは、どの陣営も考えていた方ですので、これについては麻生さんが最後決定打になったということで、政局的には想定内というところでしょうね。
宮司愛海キャスター:
今回の総裁選に出馬していた候補でいえば、例えば茂木氏は外務大臣に起用の方向で調整が進んでいるということですが、林氏、小泉氏、小林氏に関してはどの辺りにポストがあるのかどうか。想定としてはいかがでしょうか?
SPキャスター・岩田明子氏:
「全員に働いてもらう」と言っていますので皆さんに働いてもらうんだと思いますが、茂木さんについては、前回、外務大臣から幹事長に移動してしまったので、もう少し外務大臣をやりたいと。その前から外務大臣はやりたいと主張し続けていた方なので。
宮司愛海キャスター:
トランプ氏との交渉経験もありますしね。
SPキャスター・岩田明子氏:
タフネゴシエーターということですので、外務大臣になるのではないかとみられます。小林さんについては、高市さんと経済、経済安全保障関係での考え方が近いので、経済系は自身に考えが近い方を起用したいという方針であるそうなので、小林さんは経済系なのかもしれないなと思います。小泉さんは、コメ政策というのは長期ビジョンで重要なポストになってきますので、続投して深く大きくというところもあるかもしれませんし、そうではなくて、エネルギー関係で経産相ですとか、もっと大きいところの、省つきの大臣を経験してもらって、発信力も政策も強くなってもらうという狙いもあるかもしれません。
宮司愛海キャスター:
人事に関しては他の面々も含めて保守色を薄めていく方向なのか、バランスをとる方向なのかどうでしょうか?
SPキャスター・岩田明子氏:
ここは絶妙なバランスが必要で、今回、保守への回帰というのが党員から非常に求められていたところなので、保守でエッジを立てるところとバランスをとるところ。何対何にするところは非常に問われるところだと思います。
青井実キャスター:
岩田さん、旧安倍派の議員の皆さんはどうするのでしょうか。
SPキャスター・岩田明子氏:
適材適所でと主張しています。ご自身から説明されると。
宮司愛海キャスター:
それから女性を過去最多にしてアピールしたいという狙いがあると話がありました。女性の数を過去最多にする方向で調整しているということですが?
SPキャスター・岩田明子氏:
有村治子さんは両院議員総会で議長もされていましたし、保守で考え方も近いです。松島みどりさんは隣に座って電話がけもして。メディアにもたくさん出ていましたね。片山さつきさんもかなり政策面でのバックアップはされていましたので、また小野田紀美さんもキャプテンとして活躍されていましたし、もともと政治信条が近い方なので、第2次安倍内閣が発足した時に過去最高の女性を起用して、その中に高市さんも入っていたので、これは印象に残っていてご自身もというとこはあるかもしれませんね。
宮司愛海キャスター:
麻生さんが副総裁につくとなった場合、いわゆる党四役の中でも長老的な存在の方が多いと思いますが、自民党の根本的な出直しというのは本当に実現すると思いますか?
SPキャスター・岩田明子氏:
全員野球で党内融和ということで、経験豊かな人の知恵も借りるということを役職に就けて知恵を借りるのか、役職になくても知恵を借りることができるのか、ここにかかってくると思います。ただ、見た目で刷新感を求めようとすれば、役にない形でアドバイスを求めるという方が分かりやすいのかもしれません。