自民党の新総裁に高市氏が就任したことを巡り、立憲民主党の野田代表は5日、「右にも左にも流されない中道の立場が今こそ大事な時ではないか」と述べた。
福岡市で記者団の取材に応じた野田氏は、新体制となる自民党を巡り、政策協議と対決姿勢の兼ね合いについて問われた。
野田氏は、「少数与党に追い込んでいるということは、政策実現のチャンス」としつつ、「国の基本に関わる外交や財政の基本に対する考え方の大きなところに違いがあるならば、野党第一党として、きちんと差別化していくことをやらざるをいない。腹をくくってやっていきたい」と述べた。
その上で、「右にも流されない。左にも流されないという中道の立場が今こそ、大事な時ではないか」との考えを示した。
また、これに先立つ会合での国政報告では、今回の自民党総裁選で投票権があったのが党員ら90万人超だったことについて、「世の中は、90万人の世論とは違う。平和を志向し、格差を是正してほしいという中道の方が多いのではないか」と述べた。
そして、「我々は、ど真ん中の中道の路線をしっかり堅持をして、協調できる仲間を増やしていきたい」として、「明確に高市氏と軸が違う」と強調した。