自民党の総裁選は4日に投開票が行われ、高市早苗前経済安保相(64)が決選投票で小泉進次郎農水相(44)を破り、新総裁に選ばれました。

今後の焦点について、自民党本部からフジテレビ政治部・木村祐太記者がお伝えします。

「馬車馬のように働いてもらう」とした高市氏の挨拶に会場が沸いた自民党ですが、党内の焦点は早速、役員人事に移っています。

高市新総裁は、4日夜から人事の構想を練る見込みで、「党内融和」と「論功行賞」のバランスをどう図るかが焦点です。

まず、「党内融和」では、高市氏が指摘されてきた「人脈不足」を払拭して挙党一致を実現できるか、手腕が問われます。

そのため、決選投票を戦った小泉氏や、1回目の投票で134票をとり会場をどよめかせた林氏など、ライバルの処遇がポイントになります。

一方、「論功行賞」では、高市氏の周辺が「決戦投票で高市さんに票が回った」と分析する小林氏と茂木氏や、自らの派閥に高市氏支持を呼びかけた麻生最高顧問の意向をどう反映するかが注目されます。

今回の結果について、小泉陣営の重鎮議員は「高市さんの党員票が予想より多かった。あれを見て特に若手議員は決選で高市さんに入れたのだろう」と話してました。

高市新総裁は、4日午後6時から記者会見に臨み、人事の方針や野党との連立の方向性に言及する見通しです。

フジテレビ
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