自民党の新総裁に高市前経済安全保障担当相が選ばれたことを受け、自民党福島県連は2026年度から始まる「第3期復興・創生期間」に触れ、「継続して福島の復興・創生を前に進めるために尽力し、福島県民に寄り添っていただきたい」とした。


石破総裁の退陣表明を受けて実施された自民党の総裁選は10月4日に投開票が行われ、高市早苗前経済安全保障担当大臣が新総裁に選出された。

総裁選は、295の国会議員票と、これと同数に全国の党員・党友票が比例配分されるいわゆる「フルスペック」方式で実施。
自民党福島県連によると、県内の党員・党友票の集計結果は小泉氏が3,403票、高市氏が2,481票、林氏が1,674票、小林氏が264票、茂木氏が253票だった。投票率は69.41%。

1回目の投票の結果、いずれの候補者も過半数の獲得に至らず、高市前経済安全保障担当相と小泉農林水産相による決選投票が実施された。
自民党福島県連は、県内で最も多い党員票を獲得した小泉氏に、決選投票で県連としての1票を投じている。

高市新総裁の選出を受け、自民党福島県連の矢吹貢一総裁選挙管理委員会委員長は会見を開き「衆参両院で少数与党となり、野党との協力が必要不可欠となるなど、昨年の総裁選挙とは論戦の内容が様変わりした中で、与野党の合意点を探り、国民生活に寄り添う様々な政策をぶつけあった選挙ではなかったかと感じている」と総括。
一方で、「解党的出直しを誓った選挙でもあった。新総裁には我が党を一から立て直す気概を示し、国民政党としての再生の道を歩む道筋をしっかり立てていただきたい」としたうえで、「我々としても今回の総裁選を契機として、国民からの共感と信頼を取り戻すことができるよう、地方からしっかりと新体制を支えてまいる」と意気込みを示した。

また、県内の党員票では小泉氏が最も多くを獲得したことについては、「東日本大震災以降、県内に何度も足を運び、サーフィン大会の誘致など、様々な貢献をいただいた結果ではないか」と分析。一方、高市新総裁が自民党の政調会長を務めていた際、福島県沖地震で被災した橋の整備が迅速に進んだとして「本当に行動力のある方だと思っている」と評価した。

2026年度から始まる「第3期復興・創生期間」が、これまでの5年間を上回る予算規模となっていることにも触れ「新総裁には、継続して福島の復興・創生を前に進めるために尽力していただき、しっかり福島県民に寄り添っていただきたい」「私どもも、今の福島の現状と今後の復興・創生のあり方について再度強く要望し、しっかりと形にしてまいりたい」とした。

福島テレビ
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